【食育資格体験談9-2】食生活アドバイザーは実生活と関連が深い
厳しい受験を経験していたり、複数の資格試験を受けた経験がある方なら、自分に合った勉強の進め方もご存知かもしれません。
ですが、私は試験を受けるのは10年ぶりくらい。
食生活アドバイザーの教材が届いたばかりのころには、新しいテキストと資格取得にチャレンジする自分にワクワクしていました。
気持ちばかりが先走り、具体的に学べる状態ではなかったと思います。
少し落ち着いてから2冊あるテキストにざっと目を通し、大まかなスケジュールを決めて勉強をすすめることにしました。
テキストに沿って読んで行くと、食生活アドバイザーの資格で学ぶ内容が特別ではなく、ふだんの生活の中で目にしていたり気にしていることだと気がつきました。
例えば偏食を避けてバランスの良い食事を心がけるとか、食品の保存温度に気を配るとか、原材料および食品表示を見るなどです。
そのため、食生活アドバイザーの試験勉強は、実体験と結び付けて学ぶことができて感覚として理解しやすかったです。
また、生活の中で繰り返し予習復習ができるので、肩に力を入れる必要がない項目も多くありました。
ただ、暗記する要素が多かったのが私にとって悩みの種ではありました。
全国の郷土料理やパーティーマナーなどの日常とはかけ離れた項目もありましたし、食マーケットに関しては文章を読んだだけではピンとこない部分もありました。
そんな中でも知っている単語や用語はたくさん出てきましたので、理解するきっかけは日常生活の中にありました。
例えば、「小売業の種類は」と聞かれるとピンときませんが、頻繁に行くスーパーマーケットとコンビニ、ドラッグストアに、それぞれ特徴があることを考えるとその違いがわかります。
また、消費者である私たちがいつでも新鮮な食材を手に入れられるのは、さまざまな商品に必ずと言っていいほど付いているバーコードが商品管理に重要な役割を果たしているからであるということも納得できる項目でした。
他にも、食に関する法律を知ることはとても重要な意味を持っていると思います。
食の安全性を守るために法律があり、生産者や企業は法律に基づき商品を流通させ、私たち消費者は法を信用して食材を購入しています。
これもまた生活と結び付けて覚えられる項目でした。
実生活と関連付けて暗記する方法に加えて、壁にメモを張り、ポイントを復習できる状態にしておきました。
「あれは何だったっけ」と思ったときに手軽に確認できるので便利でした。
数か月かけて食生活アドバイザーのテキストと問題集を解きましたが、最も重点を置いたのは最後の1か月でした。
初めの頃に勉強した内容は記憶が薄れている項目もあり、慌てたのを覚えています。
幸い基礎部分の記憶は残っていたので、何度か復習することでなんとか過去問も解けました。
直前になると、いまさら慌ててもしかたないという気持ちになり、リラックスした状態で試験当日を迎えることができました。
が、いざ試験会場である教室に入ると、何と言うか、長い間経験したことのない独特の張りつめた空気と静けさがストレスになり、少し緊張してしまいました。
食生活アドバイザーの3級と2級を同日の… ≫ 次のページへ