【食育資格体験談8-1】夫の健康管理のために薬膳を学ぶことに!
私が薬膳インストラクターの資格取得を目指したのは、主人の健康診断がきっかけでした。
毎年受診している健康診断で、いつも要経過観察、再検査という項目があったのです。
結局は再検査しても異常は見つからないのですが、毎回不健康のレッテルを貼られているようで、妻として主人の健康管理ができていないのだと情けない気持ちになっていました。
そのうえ毎年冬になると、末端冷え性の症状がひどくなります。しかも、主人は猫舌で温かい食べ物が苦手なのです。
いろいろ対策を講じましたが改善する気配はなく、結局は暖房に頼らざるをえないため毎年かさむ電気代が悩みでした。
そこで、毎日の食事で主人の健康増進を図れないかと考え、いろいろと調べた結果、見つけたのが薬膳インストラクターの資格でした。
もともと栄養士免許を取得し、食に関する勉強には興味がありましたので、すぐに学習を始めることにしました。
当時はパートタイムで勤めていましたので、学校に通うことが難しかったので、在宅で学習できる通信講座を選択しました。
インターネットから資料を取り寄せ、3つの講座を比較検討しました。
それぞれの講座ごとに、教材に特色があったり、学習項目の難易度に差があったりと、講座ごとにさまざまな特色がありました。
その3つの講座の中で最終的に決め手となったのは、費用はもちろん学習内容が一番大きな決め手となりました。
主人の冷え性改善に役立ちそうな項目、そして不妊治療を続けていたこともあり、不妊体質の改善に関して学べる薬膳インストラクターの講座を選択しました。
さっそく申し込み、教材一式が届き、すぐに学習をスタートさせました。
しかし薬膳の世界は思った以上に奥が深い…
栄養や食に関する学習の経験はありましたが、薬膳インストラクターのテキストに書かれている内容は、とても理解しがたいものばかりでした。
テキストを開いた時点で、心が折れそうになりました。
薬膳というのは、さまざまな視点から人間の体質を判断し、それに合わせた食材を選択し、適切な調理法で調理するもの。
文章で書くのは簡単ですが、実際に勉強してみるとわからないことばかり。
自分の体がいったいどんな体質で、不調の原因が何であるのかを突き止めるのは簡単なことではありませんでした。
例えば、世の中の全ては陰と陽のバランスから成り立っていると考える薬膳の世界では、人間の体はもちろん、季節、時間、性別、宇宙、温度、位置、身体にも陰と陽が存在していると考えます。
陰と陽のバランスがとれている中庸が一番良い状態とされていますが、その状態を保持し続けるのは、忙しい現代人には非常に難しい課題のひとつです。
そのため食材が持つ特性や効能を… ≫ 次のページへ