【食育資格体験談4-1】管理栄養士の国家試験について
私が管理栄養士の資格に興味を持ったきっかけは、思春期に行った自身のダイエットでした。
大学受験の際、管理栄養士の資格取得コースのある4年生の大学を選び、受験資格を取得しました。
単位取得後、国家試験を受けて資格を取得しました。
大学時代は、ほかの大学生とは異なり、ほとんどが必修授業で朝から夕方まで授業があるのは当たり前でした。
忙しい学年のときは、5限目、6限目まで授業が入ることもありました。
世間一般の大学生を思い浮かべて入学したら、忙しすぎてかなりつらいと思います。
長期休暇中も、いろんな場所で実習があり、丸々休めないこともあります。
実習も受験資格を得るために必須なので、絶対に休むことはできません。
また、もともと理系科目が苦手な私は、授業を理解するのも大変でした。
なぜなら、栄養学や、人体構造学など生物と化学が基礎になる授業が多いからです。
教授もかなり丁寧に教えてくれましたが、高校の生物・化学をよく理解していないと苦労することが多いと思います。
必修授業が多いので、当然のことですがテスト科目もとても多いです。
4年間通して、実験や実習が多いため、体力、気力ともにタフさが必要だと思います。
4年生になると、全員が受験モードに突入します。就職活動期と受験勉強が一度に降りかかってきてかなり多忙です。
一般企業の就職試験が一番最初に始まり、次いで公務員、最期に施設・病院などの就職活動が開始になることが多いと思います。
施設や病院などは卒業シーズンになってようやく募集がきたりするので、一般企業の就活が終わっている人たちを横目に最後までがんばらなければいけない状況におかれます。
他学部や他大学の友人に比べると、就活方法や就活時期が異なるため、とにかくあせりました。
国家試験は卒業式後、三月の末に行われます。同じ大学の学生は、同じ会場で受けました。
試験内容は、その年によって、質問形態が異なることがあります。
今までは「正しいものを1つ選べ」という質問が多かったのですが、「2つ選べ」という質問がでてきたり、記述式の問題が多かったりと、いきなり変わってしまいます。
緊張していると、まず試験問題を読み間違えて、回答方法を間違えることがあるので要注意です。
質問形態が変わっているとかなりあせりますが、基本的な勉強がしっかりできていれば絶対にわかる問題です。
あせらず落ち着いて試験を受けることがなにより大切だと思います。
管理栄養士の資格試験に合格したときは、4年間の努力が報われ、とてもうれしかったです。
大学生は遊んでいるイメージが強いですが、きちんと形になる勉学の成果を得られて充実感のある大学生活でした。
管理栄養士の資格を取得してからは、一般企業で営業として働きました。
一般企業に在籍中は、栄養士を相手に営業をしていました。同じ資格を持つものとして、身近な存在に思ってもらえたように思います。
学生時代には得られなかった現場の空気感や知識を、お客さまから学ぶことも多くありました。
とはいえ、この仕事に就いてからの、管理栄養士としての知識や技術の向上はかなり少なかったと思います。
ただ、営業としてお客様のニーズを… ≫ 次のページへ