【食育資格体験談3-2】食育インストラクター3級を目指して猛勉強
1つ目の食育総論は食育の3つの柱について書かれていました。
食育とは何なのか、なぜ今食育なのか、という食育を勉強するにあたっての導入から、食育の基本について詳しく書かれています。
2つ目の食の伝承は、食文化の広がりや、基本五味、伝統料理や郷土料理について書かれていました。
3つ目の健康増進は、食事バランスガイドの活用方法や、栄養についての基礎知識が書かれていました。
そして、テキストの最後には食育基本法が資料として載っていました。
ひと通り読むだけでもかなりの量です。
最初は全部一気に読んでしまおうと思っていましたが、だんだんと途中で集中力を切らしてしまうので、1日1コマずつ読んでいくことにしました。
1日1コマ×3日でテキスト1冊読むというサイクルです。とにかくまずはひたすらに読みました。
子育てしながらの勉強だったので、毎晩子どもが寝てからの時間を活用していました。気付いたらウトウトしていたことも一度や二度ではありません。
でも、自分で食育インストラクターの資格を取ると意気込んだため、今さら引き返すわけにはいきません。
試験当日は子どもを一日中夫に預けるのだし、迷惑をかける分、絶対に一度で合格してみせる、という決意だけで日々必死に食らいついていました。
3分野の勉強を始めて数日たってくると、自分の苦手な分野が少しずつ見え始めてきました。
1つ目の食育総論は、もともと自分が興味を持って勉強していた分野です。
知っている範囲の事柄が多く書かれていたので、わりと読み物としてスラスラ頭に入ってくる内容でした。
2つ目の食の伝承は、テキスト内に空白が多く、研修会当日に書き込むであろう箇所が多かったので、読み込む範囲が少なくて読みやすかったです。
3つ目の健康増進は、家庭科教諭をしていた私が、学生時代にしっかり勉強してきた範囲のはずなのに、今回勉強するのに一番苦労した分野でした。
中学高校の家庭科の授業でも習うような、基本的な栄養素の話が多いのですが、内容が深く、とにかく暗記するしかないといった数多くの名称が出てくるのです。
これをひと月で覚えるのは不可能ではないのかと、途方に暮れてしまいそうでした。
各分野3回ずつ、10日くらいかけて読み込んだ後は、ひたすら単語をノートに書く、口に出してみる、など学生時代以来のテスト勉強の要領でやっていきました。
だんだんと自信も出てきて、ドキドキしながらも、研修会の日が楽しみになってきました。
いよいよテキストが届いて1ヶ月。研修会兼、資格認定試験当日です。
試験会場は代々木の服部栄養専門学校。会場に着いてまず驚いたのは、スタッフの方々の丁寧さです。
学内でお会いする方皆さんが笑顔で、こちらから声をかけなくても不安なく会場内に入れるよう誘導してくださいました。
教室に入ると、性別年齢さまざまな方が来ていました。20代なかごろ~上は70代の方までいて、食育というものに対する興味関心の対象年齢の広さに驚きました。
午前中に2コマ、昼食を挟んで1コマ、最後が… ≫ 次のページへ