【食育資格体験談2-1】調理師免許と食生活アドバイザーについて
「調理師免許」と「食生活アドバイザー」の資格を持っています。
それらの資格を取ったきっかけや、これから資格を取ろうと思ってる方にアドバイス的なお話をさせていただきます。
調理師免許は17歳のときに取得しました。
当時の私は高校生でなんとなく学校へ通い、気分が乗らなければ午後の授業をさぼって電車に乗ってでかけたり…
友人と共に早退して自宅でおやつを食べながら他愛もない話をしたりして過ごしていました。
そんな私の行動を見かねた母が、「一生役に立つ資格を身につけなさい」と提案してくれたのが資格取得のきっかけでした。
幼い頃からお料理が好きだった私に最適だと母が選んでくれたのが調理師でした。
昼間は高校へ行き、夕方からは調理師専門学校の夜間部で実習や学科の授業を受けました。
学科の授業は退屈なときもありましたが、実習の日は講師の先生方の技を実際に見ることができましたし、実習後にはその日の課題で作った料理をクラスメイトといっしょに食べました。
そうやって幅広い年代のクラスメイトと共に1年半学び、高校3年生の秋、無事に調理師免許を取得しました。
今となっては、同時に二つの学校に通っていたなんてがんばったんだなと思うのですが、当時の私は専門学校へは放課後の部活動感覚で通っていました。
彼氏とのデートより調理師学校での授業を優先していたほどで、おそらく調理師学校生活を楽しんでいたんだと思います。
調理師学校に通うようになってからは不思議と高校の授業をさぼることもなくなりました。
専門学校の教材に、包丁セットがありました。それまでに見たことのないような分厚くて重い数種類の包丁です。
三種類の砥石(といし)を使って手入れをします。
それを怠ると切れ味が悪くなったり錆びたりするような、なかなか手のかかる包丁たちは、今でも私にとって大切な宝物です。
本当は毎日使うといいのでしょうが、とにかく手入れが大変なので、ケースに入れて大切にしまってあります。そしてときどき眺めています。
専門学校と高校を卒業後、本来ならば食に関する仕事に就くところなのですが、まったく別の職種の仕事に就いて過ごし、その後間もなく結婚しました。
調理師の免許を取得していたおかげで、結婚生活が始まっても食事に関してはまったく困りませんでした。
フルタイムで仕事をしていましたが、お弁当を作り、夕食を作ることも苦になりませんでした。
初めて主人のご両親を家に招きおもてなししたときには肉じゃがを作り、義父にほめられたのを覚えています。
国家資格を持っていても社会の中で… ≫ 次のページへ