【食育資格Q&A】お年寄りの介護に役立つ料理の資格はありますか?
結論から言えば、介護食アドバイザーというのがあります。
この資格は名前の通り「介護食」に特化した資格なので、「そろそろ両親の介護のことが心配」という方や、「介護業界で働きたい」という方にとって価値のある資格ではないでしょうか?
ちなみに、介護食と普通の食事は何が違うのかということですが、ポイントが3つあるので紹介しましょう。
お年寄りの介護食に求められる3つのポイント
お年寄りの介護食では、若い人たちが食べる料理とは少し違った取り組みが必要になることがあります。
お年寄りの介護食に求められるポイントとは…
お年寄りは、口に入れたものを飲み込む能力(咀嚼・嚥下能力)が、若い人と比べてとても低かったりします。そのため、若い人と同じ料理を食べさせると、喉につまらせて大変なことになることもしばしばです。
- 無理なく噛み砕ける料理か?
- 無理なく飲み込める料理か?
歳を取ると、痩せてシワシワになってくるのがあたりまえと考えがちですが、もしかすると、単純に栄養不足で痩せ衰えてしまっているだけかもしれません。実際、在宅高齢者の多くが、栄養不足であるとの報告もあります。
- 栄養の絶対量は足りているか?
- 栄養バランスは適切か?
介護食といえば、食材を無造作にすりつぶして、まぜて、こねたような、見た目においしくなさそうなものが多いです。実際、見た目に食欲がわかないために、食が進まずに栄養不足になっているケースもあります。
- 自分ならその介護食を食べたいか?
- 個人の食の好みを反映させているか?
お年寄りは、長年親しんだ好みの味があって、それと違うものは食べたがらなかったりします。
また、個人個人の性格もいろいろで、対応が難しいこともよくあります。
介護食について基礎知識を身につけたうえで、お年寄りひとりひとりに合わせたケアができるように工夫することが大切ではないでしょうか。
ちなみに・・・
最初は一般的な食育資格からはじめるのもおすすめ
介護食アドバイザーのような専門的な資格を取るのもいいですが、最初は一般的な食育資格からはじめるのもいいと思います。
たとえば食育アドバイザーなどの、食育全般をカバーする資格です。
介護食をいきなり学ぼうと思っても、食について基本的なところがわかっていないと、応用が効かなかったりすると思うんです。
自分で何をやってるのかわからなくなったりすると思うんです。
なので、まずは一般的な食育資格からはじめて、幅広い知識を身につけましょう。
それから介護食について専門的に勉強すると、学んだことが本当の意味で身につきやすくなります。
毎日の食事づくりでも、自分なりにいろいろ応用することができるようにもなるでしょう。