【食育資格のテーマ】心の健康
お腹が減ってくると、イライラしたり、集中力がなくなったりすることがあると思います。これは、食事が、心のあり方に影響を与えることを示す一例です。
【1】栄養バランスと心の健康
逆に、身体に何らかの不調があると、気分が落ち込んだり、イライラしたりして、いろんなことがうまくいかない原因になってしまいます。おいしい料理をしっかり食べて、健康維持することが、心の健康を保つ秘訣なんです。
【2】ストレスと関連があると言われる栄養素
イライラしたり、ストレスが溜まったりするのは、「脳」が感情をうまく処理できないことが一因です。そのため、「脳」の働きを活発にする栄養素を補給することをおすすめします。
ビタミンB1 |
ビタミンB1は、筋肉の疲労でたまる乳酸を燃焼させるため、身体の疲労を回復させる効果があります。また、ブドウ糖をエネルギーに変える作用を持つため、神経中枢の働きを活発にして、脳を活性化させる効果もあります。 玄米、豚肉、うなぎ、納豆など |
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ビタミンC |
ビタミンCは、副腎皮質ホルモンを体内に生成するのに不可欠な栄養素です。副腎皮質ホルモンは、高ストレスホルモンとも言われるもので、体内の血糖値を上げてエネルギー量をふやすことで、体の抵抗力を高める働きをします。 ブロッコリー、ピーマン、いちご、キウイフルーツなど |
カルシウム |
血管内には、常に一定量のカルシウムが含まれるのですが、イライラやストレスを感じると、血中のカルシウム濃度が低下しやすくなってしまいます。そのため、カルシウムを補給することで、ストレスに対する抵抗力が増すと考えられています。(※カルシウムとストレスには直接の関係はないとする説もあります。) 牛乳、乳製品、小魚、海草など |
【3】楽しい食事が心を健康にする
最近では、ひとり暮らしの人が増えていますし、夫婦共働きの家庭では、ひとりで食事する子どもが多くなっています。
だからこそ、みんなに声をかけていっしょに食べるとか、家族そろって食事する機会を作るとか、みんなそろって食事する機会を、意識的に演出することが、食育の活動として注目されています。