【食育資格のすすめ】食育の基礎知識と資格の活用法を教えます!

【食育資格の体験談4】「管理栄養士」の体験談

管理栄養士の資格をお持ちの方から体験談をいただきました。現在は子育て中の専業主婦をされているそうですが、結婚前は管理栄養士の資格を活かして、栄養士相手の営業のお仕事をされていたそうです。社会人として働いているうちに忘れてしまった栄養学の知識が多いとのことで、今またあらためて食育関連の勉強を始めているそうです。


 

1.ダイエットがきっかけで管理栄養士の資格に興味を持ちました

 

私が管理栄養士の資格に興味を持ったきっかけは、思春期に行った自身のダイエットでした。大学受験の際、管理栄養士の資格取得コースのある4年生の大学を選び、受験資格を取得しました。単位取得後、国家試験を受けて資格を取得しました。

 

大学時代は、ほかの大学生とは異なり、ほとんどが必修授業で朝から夕方まで授業があるのは当たり前でした。忙しい学年のときは、5限目、6限目まで授業が入ることもありました。世間一般の大学生を思い浮かべて入学したら、忙しすぎてかなりつらいと思います。

 

長期休暇中も、いろんな場所で実習があり、丸々休めないこともあります。実習も受験資格を得るために必須なので、絶対に休むことはできません。

 

2.大学時代は勉強や終活でとても大変でした

 

また、もともと理系科目が苦手な私は、授業を理解するのも大変でした。なぜなら、栄養学や、人体構造学など生物と化学が基礎と授業が多いからです。教授もかなり丁寧に教えてくれましたが、高校の生物・化学をよく理解していないと苦労することが多いと思います。

 

必修授業が多いので、当然のことですがテスト科目もとても多いです。4年間通して、実験や実習が多いため、体力、気力ともにタフさが必要だと思います。

 

4年生になると、全員が受験モードに突入します。就職活動期と受験勉強が一度に降りかかってきてかなり多忙です。一般企業の就職試験が一番最初に始まり、次いで公務員、最期に施設・病院などの就職活動が開始になることが多いと思います。

 

施設や病院などは卒業シーズンになってようやく募集がきたりするので、一般企業の就活が終わっている人たちを横目に最後まで頑張らなければいけない状況におかれます。他学部や他大学の友人に比べると、就活方法や就活時期が異なるため、とにかく焦りました。

 

3.苦労が報われて管理栄養士の国家試験に合格しました

 

国家試験は卒業式後、三月の末に行われます。同じ大学の学生は、同じ会場で受けました。試験内容は、その年によって、質問形態が異なることがあります。今までは「正しいものを1つ選べ」という質問が多かったのですが、「2つ選べ」という質問がでてきたり、記述式の問題が多かったりと、いきなり変わってしまいます。

 

緊張していると、まず試験問題を読み間違えて、回答方法を間違えることがあるので要注意です。質問形態が変わっているとかなり焦りますが、基本的な勉強がしっかりできていれば、絶対にわかるので焦らず落ち着いて試験を受ける必要があります。

 

資格試験に合格したときは、4年間の努力が報われ、とてもうれしかったです。大学生は遊んでいるイメージが強いですが、きちんと形になる勉学の成果を得られて充実感のある大学生活でした。

 

4.一般企業に就職して栄養士相手の営業をやりました

 

資格を取得してからは、一般企業で営業として働きました。一般企業に在籍中は、栄養士を相手に営業をしていました。同じ資格を持つものとして、身近な存在に思ってもらえたように思います。

 

学生時代には得られなかった現場の空気感や知識を、お客さまから学ぶことも多くありました。この仕事に就いてからの、管理栄養士としての知識や技術の向上はかなり少なかったと思います。

 

ただ、営業としてお客様のニーズを探ることや、よく話を聞くこと、コミュニケーション能力を高められたことなど、学んだことは沢山ありました。今後、管理栄養士として活動していくうえでも役立つことだと思うので、後悔はしていません。

 

5.管理栄養士の知識は子育てにも役立っています

 

現在は子育て中で、仕事から離れています。子供ができてから、食事の大切さを改めて感じます。母乳育児中の自分の栄養や、離乳食の栄養バランスなど、以前よりずっと食事に気をつかっています。離乳食については、大学で得た知識と技術がとても役に立っていると思います。

 

離乳食は、子供が生まれるまで触れる機会がないため普通なら戸惑いますが、大学の授業で学んだことがあるので、あまり気負いなく食事の準備が出来ました。こどもの離乳食が進まなかったときの工夫の方法や、手づかみ食べ、スプーンの練習方法のさせかたの知識が役に立ちました。

 

 

最近は、こども自身ができることが増えてきたので、一緒に食事やおやつを作っています。レタスやキャベツをちぎったり、小麦粉を練ったり、楽しんでやってくれているようです。

 

お外で遊べない日は、お友達をあつめてイベントのように料理をしたりしています。こどもとは本当に興味深いもので、食品の名前を覚えるのが好きな子、ぐちゃぐちゃにこね回すのが好きな子、料理中に何でも食べてしまう子など、様々な子がいる。一人一人が楽しいと思うことを、好きなだけさせてあげて、食品や食事を好きになってくれたらいいなと思います。

 

 

私自身、知識も技術も低いので十分にできているとは言えないのですが、離乳食やこどもの食事についての相談にのったりもしました。役立つ回答ができたかはわかりませんが、こどもの食事への悩みがすこしでも解消され、不安な気持ちが少しでもやわらいでいたらいいなと思います。

 

6.最近になってあらためて食育関連の勉強をやり直しています

 

現在は、食育に興味があります。食育インストラクターの資格取得に向けて勉強をしています。管理栄養士の試験勉強の復習になり、とても楽しく勉強しています。

 

 

管理栄養士の試験勉強より、日常生活に密着した知識を勉強することが多いので、日々の買い物や料理の時にすぐに実践できて便利です。普段の買い物の時に子供に食品のマメ知識を伝えたり、実際に食品を見たり触ったりさせて、慣れ親しんでもらえるようにしています。

 

7.これから管理栄養士を目指すあなたへ

 

これから資格取得を目指す方は、とにかく自分がどんな管理栄養士になりたいかしっかり考えながら勉強してほしいと思います。管理栄養士を取得すれば、食に関する仕事に就きたいと思った時にある程度優遇されると思います。しかし、国家試験取得者だからと言って給料が抜群に良いわけではありません。

 

管理栄養士の養成学校が増えて、資格保持者もふえているので、資格を持っているからと言って希望の職種につけるというわけでもないと思います。私自身、一般企業に勤めて食育活動をしたかったのですが、結局営業職に就くことになりました。

 

また、施設や病院、学校では給食管理に追われて、学校で学んだような栄養管理について任されるのはだいぶ先の話だし、実際の現場は学習したことがそのまま生きるとは限らないと聞きます。教科書通りに栄養管理が進むことはまずありえないです。なぜなら、相手がロボットでなく人間である以上、栄養管理のプランはマニュアル化できないからです。

 

学術的には良いと言われていることでも、あるひとりの対象者にとっては、何の効果もない栄養管理方法だったということもざらにあります。マニュアルにとらわれ過ぎずに、幅広い視野と知識をもって対応することが必要です。

 

さらに、他職種との連携に苦労することも多いと聞きます。他職種とのコミュニケーションを円滑に行うことが、栄養管理プランをスムーズに実行にうつすためのキーポイントになります。プランをたてても、実際に料理を作る人や、提供する人が賛同してくれなければ、プランは実行されないからです。

 

他職種とのコミュニケーションは、自分が学生時代に想像していたものよりも遥かに難しいものです。各々の職種は利害関係にあり、どっちかが楽をすれば、どっちかが苦しくなるからです。

 

この考え方自体があまり良くないのはわかっています。対象者を健康に導くための一つのチームだと認識しなければならないのですが、実際はそのように考えてくれている現場の人間はそんなに多くないように思います。

 

栄養プランを実行に移すということは、基本的に仕事が増えるということなので、どの職種がその仕事を負担するかで揉めることが多いようです。このときに、各々の言い分を聞きながら、栄養プランを実行に移すためのコミュニケーション能力が必要になると思います。

 

8.私が管理栄養士として働いた経験から思うこと

 

最期に、管理栄養士としての仕事の幅は、とても広いです。保育園・幼稚園、学校、病院、高齢者施設、障害者施設、保健所、一般企業、給食委託会社、特定健診のフォローなどなど、沢山あります。勉強中、実習中から、自分が一体どんな道に進みたいのかをよく考えることが必要です。

 

仕事に就いてみてわかったことは、自分の職業に関係ない栄養の知識はどんどん忘れてしまうということです。せっかく幅広く調理や栄養について勉強したのに、一度仕事に就くと仕事に関係ない知識が薄れてしまい、他のことをやりたいと思った時に一から勉強になってしまいます。

 

それだけの気力があればいいのですが、仕事をしながら次に向けての勉強をするのはかなり困難です。自分の極めたい道はどこなのかをしっかりと見極めてから、仕事に就いてほしいなと思います。